The night dream of fairy【気象系BL
第11章 再開と別れ
和也「智!!
やっと・・・
やっと・・・
この手に戻ってきたのに・・・
また、私の手から・・・」
何度も、何度も・・・・・・
地面を殴り続けた。
翔は急いで、和也の手を優しく包み込んで止めた。
翔「和也やめろ…」
その手からは、真っ赤な血が流れていた。
翔「・・・・・こんな事しても、
智は帰ってこない・・
あいつが見たら悲しむだけだ!」
和也、翔の胸の中に飛び込み泣き出した。
和「あぁ~ん!
翔兄!うっ・・やっと・・うっ・・やっと智を・・
この手に掴んだのに・・うっ・・・
ま・また、智は連れ去られてしまった・・・
私達は・・・うっ・・
いつになったら・・
また二人で一人の双子に戻れるんですか?
私はもう限界です!!
翔兄お願いです!!!
智を・・・
智を・・・・」
翔は和也を、しっかりと抱きしめ
背中をさすってやると
翔「大丈夫だよ‥和也!
智の居場所ちゃんとは掴んでいる…」
血だらけの手再び優しく包み込んだ。
和也「えっ?」
翔「二人で智を迎えに行こう!!」
和也は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で
微笑んだ!!!!
和「はい!!」
翔はそんな和也の顔を拭いてやると
あの写真を取り出して
握りしめた。