The night dream of fairy【気象系BL
第11章 再開と別れ
智は頭を抱えながら震えていた。
智「…ダメ!!!
この前見た夢の中で 緑の光が握りつぶされた。
雅紀の羽根の色は・・・・・
緑だ!!!!
緑の妖精は雅紀の事だったんだ!!!!!
まー君逃げて!!!!
僕は悪魔なんだ・・・・・
誰とも関わっちゃダメなんだ!!!!
また、罪のない妖精が死んじゃう!!!!」
雅紀「えっっ!!!」
智は逃げだそうとした。
雅紀はとっさに智の手を握る。
智「離して!!!」
雅紀「さとちゃんどうしたの⁇何があったの!!」
智はさらにおびえた目をしてガタガタ震えだし
涙を流し始める。
智「もうこれ以上、僕のせいで 誰か死ぬのは嫌だ!
お願いだから・・僕に関わらないで…………」
そんな智を雅紀は強く抱きしめたが
智は腕の中で暴れ、激しく取り乱していた。
雅紀は智の顔を引き寄せ 無理やり唇をふさいだ。
智「 んッ!!!ん゛ん゛!!ん、」
雅紀はゆっくり丹念に唇を味わったあと、
舌を入れて智の舌と絡ませた。
智「んっ・ん゛・・ふぁ⋯!」
おとなしくなったのを確認すると
唇をゆっくり離した。
智は 顔を真っ赤にして顔を見上げてきた
雅紀「少しは落ち着いた?」
静かに頷き 何か伝えようと 唇を動かそうとした・・・
その時
光一「おい!!智!!!何やってる!」
2人は声の方を見ると…
そこには、怒りのオーラを纏った光一がいた。
智「えっ?光一なんでこんな所にいるの?」
光一「智!お前!!
そいつと今 何をしていた!!!」
智は凄まじい怒りのオーラに後退りをする。
光一はその姿を見てさらに目を光らせた。
光一「智!!!
お前なんて格好だ!!!!!!!」
光一は智を上から下まで舐め回すように見た。
智「えっ…格好?」
自分の姿を見てビックリした。
智は夢の中でみた 自分とそっくりな男の子の恰好になっていたからだ!
智「…なんで⁇こんなの・・・僕は知らない・・・」
光一「…お前も…俺を裏切るつもりじゃないだろうなぁ!!!」
智「裏切るなんて…僕には!!
ハッ!…僕?
違う・・・
お、お、俺は!
俺には、光一に捨てられたら帰る場所なんてないんだから」
智は光一の方に向かって歩き出した。
雅紀はそんな智の腕を掴み、自分の胸の中に引き寄せる。