The night dream of fairy【気象系BL
第11章 再開と別れ
雅紀は、智が今自分の事を 僕と言ったことに びっくりしていた。
智「雅紀?どうしたの?」
隣にいた智の姿は時折、今の姿と昔の姿が混雑していた。
雅紀「さとちゃん?記憶のカケラが・・・・」
智「え?カケラ?」
雅紀「あっ うんう・・何でもないよ・・・
さとちゃんは、他にも昔の事を 少しでも覚えているの?」
智「……僕…昔の事はあまり覚えてないんだ…。
思いだそうとすると、紫色のモヤがかかって…
全然思い出せなくなる。
光一に聞いても教えてくれないし
潤に聞くとすぐに 怒るから僕は聞けない。
でもね、その赤の妖精は 初めてあった人じゃないと思うんだ
だから、その人もう一度あって確かめたいんだ」
雅紀「確かめたい?」
智「うん!僕も知らない 僕の事を知っているかもしれない。
もしかしたら、記憶のカケラを持っているかも知れない・・」
智の髪はオールバックがだんだん崩れていき、
昔のふわふわの柔らかい髪になって、
服も黒から青色に変わった。
智は完全に昔の姿に戻っていた。
雅紀「……さとちゃん…?
やっぱり君の力は強いんだね。
どんなに闇に縛りつけようとしても、
すぐに光が君を包んでしまう…」
雅紀は智の瞳をジッと見つめた。
智「まー君?
何か知っている?
記憶のカケラの事何かわかるの?」
雅紀「さとちゃんは、記憶のカケラの事どこまで知っているの?」
智「うん…僕も良く解らないんだけど、
よく見る夢があってね、その中で僕にそっくりな奴が言うんだ…
記憶のカケラを返してって・・・・」
雅紀「夢⁇」
智「うん…夢の中でその子はいつも泣いているの・・・
あっ……」
急にガタガタ震え始める…。
智「ダメだ!!!!!」