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The night dream of fairy【気象系BL

第9章 潤の贖罪


そして次の日

俺は、早速光一と一緒に 指定された場所へ向かった。

そこは青い屋根の普通の一軒家だった。

窓から家の中に入ると

そこには、老婆が一人居て 泣いていた。

「なんで私が被害にあわないといけないの?

あの詐欺集団が憎い!!

絶対に許さない!!

孫の留学の為の サプライスプレゼントとして 一緒懸命 貯金しておいたのに・・・

駐在さん早く来てくれないのかしら・・・

私は、犯人の顔をしっかり見ているから・・・

すぐに犯人を 捕まえてくれるはず・・・

お金だけ取り返してほしい・・・」

老婆はソファーに座りブツブツつぶやいていた。

光一「潤・・・いいか?

まずお前の力を使って、お金の事と詐欺に遭った記憶のカケラを取り出せ!!」

潤「えっ?そんな事できないよ・・・」

光一「はぁ? 何言ってるんだ?

記憶を操るのが お前の仕事だ!!

文句があるなら組織から追放するぞ!!

早くやれ!!

潤「えっっっ?でも、そんなことしたら

あのお婆さんは・・」

光一「どうせ、詐欺集団は簡単には捕まらない。

このまま辛い記憶を持っているだけ

あいつは幸せにはなれない!


あの婆さんの為たんだ!!」


光一の「婆さんの為」と言う言葉に騙されて

老婆の記憶のカケラを取り出してしまい、

詐欺にあった事は完全に 忘れさせてしまった。


そして、光一は俺が取り出した 記憶のカケラに自分の力を重ね合わせた。

光一「潤!これをあいつにもどしてやれ?」

それがどんな記憶なのかも知らずに戻した。

すべてが終わると

ピーンポーン

チャイムが鳴った。


岡田「すいません!駅前交番の岡田ですが

 先ほど連絡で詐欺に遭われたと・・・・

  お話を聞きに来ました。」

玄関はに若い駐在さんがいた。

老婆「あら?なんのことかしら?

詐欺なんかそんなの知らないわ・・・・」

岡田「お孫さんの留学が・・・」

老婆「孫の留学?

さて、孫が留学するのに お金なんか用意する訳ないじゃない

やだわぁ~駐在さんなんかの間違えじゃないの?」

岡田くんは何回も聞いたが

同じことを繰り返す老婆に、どうすることもで出来ず帰って行った。

俺は、自分のしたことに 体が震えた。

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