The night dream of fairy【気象系BL
第9章 潤の贖罪
光一の怪しい微笑みに、背筋が凍るような錯覚に陥った。
そして、光一も俺の瞳をジッと見つめてきた。
光一「潤お前の力は確か・・・
記憶の操作だったよなぁ・・・・」
潤「・・・うん。それが、どうしたんだよ。」
光一「力の使い方はもう、解っているよなぁ・・」
潤「ああ。他の妖精に頼まれて記憶を消してやったり、
どうしても、思い出せない記憶を
呼び戻したりしてやったから 使いこなせるけど・・・
それがどうしたんだよ!」
俺は、回りくどい言い方をする光一に苛立ってきていた。
潤「なに?
消して欲しい記憶でもあるの!?
はっきり言ってくれれば消してやるよ!!」
光一「ハハハハハ・・・ちげぇよ・・・」
馬鹿にしたような笑いをすると俺を睨みつけた。
光一「さっき言ったよなぁ~
そろそろ ここで暮らすルールを教えてやるって・・・・」
潤「・・・・・・・・・」
俺は、こんな冷たい顔の光一を今まで見たことがなかった。
光一「潤 いいか?ここで暮らしていきたいなら、
俺の指示に従って仕事をしてこい!!!!
人間から依頼された仕事をするんだ!」
潤「それって・・・」
光一「お前が使える力は 記憶の操作だろう・・
だから その力を使って仕事をするんだよ!」
俺は光一の言葉にびっくりして目を大きく見開いた。
光一「簡単な事だろう?
潤いいか?仕事をすれば、お前はずっとここに居られる。
美味しい食事もありつけるんだ。
NOはない!
潤解ったな!!!」
俺は自分の力を使うだけなら・・・・
別に大したことじゃないって思ってしまった。
そんな安易な考えでしかなかった。
あの時もっとちゃんと考えていれば・・・
今頃になって悔しても 後の祭りだった・・・