The night dream of fairy【気象系BL
第9章 潤の贖罪
俺は急いで家まで帰ってくると、
翔「潤・・・お前なんだ?
その羽根の色!!!!」
まぁ当然だけど、兄さんは俺の羽根が変わってた事に ビックリしていた。
翔「潤!!…なんで⁇
だって・・朝はまだ全然羽根に色が無かったのに
いったい何があったんだ!!」
潤「兄さんこれには訳があって・・・・
あっ!ごめん!
もうこんな時間だ!!!!」
俺は時計を見上げ、
光一との時間の約束があることを思い出した。
そして、説明している時間がないことに気づき 荷物だけをまとめて
潤「兄さん詳しい話しは帰って来てからゆっくり話すよ!!
俺、人間界に行って来るよ!
親父達が、なんで死ななきゃいけなかったのか
人間界で何があったか 見て来るよ!!」
兄さんは、あわてて出掛けようとしている俺の腕を ガシッと掴んで
翔「待てよ!!
話しが読めねぇよ…!!
ちゃんと説明しろよ!!」
兄さんの手を思いつきり撥ね退けて
潤「そんな説明してる時間がないんだ!!
あの人が行っちゃう!!」
翔「あの人??」
兄さんは訝しい顔をしていた。
翔「潤?
あの人って誰なんだ⁇」
俺は再び時計を見ると
約束の時間まであと一時間しかない事に気がついた。
大樹までどんなに急いでも一時間は掛かってしまう。
潤「兄さん本当にごめん!!
とにかく、詳しい話しは後だよ!!行ってきます」
今思うと これも光一の作戦だったのかも・・・
そんなこと知らない俺は、急いで外に行こうとドアのところまで行った。
翔「潤!!」
そして、ドアから外へ飛び出そうとしたとき
兄さんは俺にダークパープルの
レピドライト石の付いたピアスを渡してきた。
翔「潤!!お前のピアスだ!!
父さんがお前の為に用意してくれたものだ!!
持って行け!!」
俺はそのピアスを握り締めると
潤「翔兄行って来るよ!!」
大樹の所へ向かった。
こうして、俺は光一と一緒に人間界へ行ったのだった。