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The night dream of fairy【気象系BL

第9章 潤の贖罪


  
その人は黒い羽根をはばたかせながら

籠を大切に持って俺の前まで下りてきた。


?「大丈夫⁇

ごめんなぁ~!!

ビックリさせるつもりはなかったんだけど…。」


その妖精は俺の目の前まで来ると
手を差し伸べてくれた。

マジマジみるとやっぱり黒い羽根を持っていて

目力の強い人だった。

正直少し怖かったから

差し伸べられた手を取ることを戸惑ってしまった。


?「大丈夫⁇そんな怖がらなくても大丈夫だよ!!ふふふ…。」

彼はふにゃっと笑った

その笑顔はあっ智に似てるって思った。

?「俺の名前は光一!!


君は⁇」

潤「俺は潤です」

光一「潤かぁ…いい名前だね!

よろしくね!!」

そして再び手を差し伸べてくれた。

俺は今度はちゃんとその手を掴み立ち上がった。


光一さんは父親の様に大きな手をしていて、

細い体ではあったけど、たくましく凛々しい姿にをしていた。

俺はあまり大人の妖精を知らなかったから、

光一さんが俺の頭を優しく撫でてくれて、

大好きな笑顔で、ふにゃっと笑ってくれるのを見て

一瞬にして彼の魅力に惹かれていった。


これが光一との最初の出会いだった・・・・・


それから俺達はその場で、しばらくいろいろな話しをした。

羽根のこと

人間界のこと

そして…家族のこと

俺の知らない話を沢山教えてくれた。

光一は兄さんとは全然違って

落ち着いた雰囲気で、堂々としていた。

全然ヘタレてなんかなくて

自分の考えをしっかり持った大人の妖精だった。

でも、なんでだろう?

どこか?兄さんに似ている?そんな風に思っていた。

顔でもない、性格でもない、何か?

二人の持っている何かが・・・似ていると俺は思っていた。


そんな不思議な錯覚があった。
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