The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
岡「でも、不思議だよなぁ⁇
なんで?妖精がお前の窃盗の
手助けをしているんだ?」
完全に敗北感を出していた犯人が
ガバッと顔を上げて…
「……刑事さん俺の話し信じてくれるんだなぁ……」
犯人はボロボロ涙を流した。
岡「信じるよ!!
翔!!
もう隠れてなくてもいいよ!!
出ておいで…。」
俺は岡田君に呼ばれて、
飛んで犯人の前に行った。
「お前さっきの人形じゃないか?」
犯人はさっきまで泣いていたのに
びっくりした顔をした。
岡「こいつは妖精の翔だ。
お前がさっき言っていた青い妖精は
多分、こいつの弟なんだ…
翔の弟は5年前から
行方がわからなくなっていて
こいつは、ずっと探し続けていたんだ!!」
犯人は哀しそうな顔をした。
「ずっと…
5年間も…
それは長かったなぁ……………。」
翔「うん…。」
犯人の目に再び涙が溢れ出してきた。
その涙を見て
俺の目頭も熱くなってきた。
この人本当は悪い人じゃないのかも…
って思った。
本当に悪い奴なんていないのかも…
翔「ねぇ…智と自由に逢えるの?」
俺は、気になった事を聞いてみた。
「ごめん…
俺達は、妖精に自由に逢える訳じゃないんだ。」
犯人は優しく答えてくれた。