The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
だって…
その姿はヨダレを垂らしながら…
寝てるじゃん!
そして濃い青い光が見えた。
う?
やっぱり智の力だね。
色が濃いから…
眠りの力を
岡田君にかけたって事だね。
俺は自分の置かれている状況なんか
すっかり忘れて観察をしていると
汚い手で握られていた
身体が急に浮上して、
そして、
俺の目の前に
いかにも悪そうな顔の
25歳ぐらいの男がいた。
「このおっさんいい年して…
こんな趣味かよ…」
男は俺をポイって、
ベンチに捨てた。
え!!!!
普通は優しい置くでしょう!!!
いいですか⁇
汚い手のおじさん!!
私を物の様に扱わないで下さい!!
(いいえ。
あなたは人間から見たら、ただの人形です!!
残念!!)
えっそっかぁ…
グスン…
やっぱり、物なんだ…。
でもさぁ…
投げられたら痛いじゃん…。
やっぱり…
優しくして欲しいなぁ……
犯人は俺がそんな事を
思っているなんて知らずに
再び岡田君の内ポケットに手を入れた。
そして、財布を抜こうとした。
あっ!!ヤバイ!!
このままじゃ…
囮捜査が、無駄になってしまう!!
って思ったから
男の隙を見て
岡田の背中からよじ登って耳元まで行くと…
「…岡田君!!
寝てる場合じゃないよ!」
って呟いた!!
それなのに…
全然起きてくれなくて…
あっっっそっかぁ…
これは、智の力なんだ…
だったら、
俺はどうしょうもないんだ…
って思って…
ガックリと肩を落とした。