The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
服の隙間から見えたのは
岡田君の身体が
濃い青色のベールに包み込まれていた。
あっ
これってやっぱり…
智の力⁇
って事は…
近くにいるって言う事だよね!!
俺は、どうしても智に逢いたくて
服の外へ出て行こうとしていたら…
大きなゴツゴツした手がニュ〜って
入ってきた!!!!
誰⁇
この手!!
だって岡田君の手はこんな感じじゃない!!
こんな
ゴツゴツしてて、
毛深くて…
分厚い訳がない!!
俺は、そぉ〜っと…
逃げようとしたら
その汚い、分厚い手が目の前に迫ってきた!!!!
ひゃーやめて…
助けて…
岡田君!!
俺どうなっちゃうの⁇
こんな汚い手にあんな所やこんな所 触られたくない!
やっぱり、逃げないと!!!
俺はゴソゴソ逃げ出した!!
だけど、その大きな手は激しく
動きまわって…
俺に触った!!!!
あっ終わった…
俺の人生…
完全に終わった!!
チーン…
そんな俺の気持ちなんかお構いなしに、その手は一瞬止まったかと思うと
突然、動き出し
俺を握り締めた!!
ギャ〜!!
助けて〜〜〜!!
殺される!!!!
汚い手にギュッと握り締められて…
「あっ…
ダメだ〜
先立つ不幸をお許しください…
智…最後にお前の姿が見たかった…」
って正直思ったよ…。
あ〜締め殺されるなら…
この手じゃなくて…
智の綺麗な手がいい…
な〜んてのも思っていたら。
急に、暗闇の世界から光の世界へ引きずり出された。
「ちぇっ…
なんだ……
変な人形かぁ…
あれ⁇
この人形、あいつらと似てねぇ⤴︎」
俺は冥途の土産に
犯人の顔を確認しようと思って
俺は薄目で様子を見ると…
犯人の顔より岡田君の姿にびっくりした!!