The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
ここは、海の近くにある繁華街。
決して大きな街じゃないけど、
近くに有名なサッカーチームがあったりして、
人の通りは多かった!
そこで俺たちは
囮捜査をする事にした。
俺は岡田君の内ポケットに忍びこんだ。
そして、
よく犯行が起こるベンチに座って
犯人が現るのを待った。
俺は…
できるだけ動かないように、
ジ〜ッと待った。
ゔ〜….ゔ〜
あれから…
何時間たったんだろう…
はぁ〜……….
もう限界!!!
犯人に怪しまれないように…
服の中で、
人形のようにジッとしてたけど…
正直…
辛すぎた…。
その点岡田君はいいよね〜
コーヒー飲んで….
昼寝して…
あんぱん食べて…
ボーっとしているだけじゃん!!!!
俺は手足は痺れてきて…
おまけに……
臭い………
岡田君の汗臭が…
密室みたいな空間には…
ちょっと…キツイ…。
岡田君ごめんね…。
決して岡田君が、臭い訳じゃないよ!
いつもだったら…
いいんだよ!!
だけど…
やっぱり、この空間では…
ねぇ…
無理だった…
誰か…
助けて……
もう限界だった…
三途の川が見えてきた…
翔「ごめん…岡田君…」
囮捜査は中止にしよう…
って思って…
声を掛けようとしたら…
あれ?
岡田君⁇
俺は、岡田君の様子がおかしいのに
気づいた!!
そぉっと…内ポケットから外を覗いて見た…
あっ…新鮮な空気だ!
気持ちいい!!
テヘ…
そうじゃなくて…
どこからか…
♪〜
聞いた事のある歌が聞こえてきた。
ヤベ!!
聞いちゃダメだ!!
俺は急いで耳栓をギュッとて、
内ポケットの中に戻った。
…….あれ⁇
何にも聞こえない⁇
なんでだ?
あっそっかぁ…
耳栓だ!!
これをしていたら…
状況が理解できない…
翔一生の不覚だ!
どうしょう…
やっぱり…
取るしか無いのか⁇
そう思った時だった…
急に目の前の扉が開き…
光が入ってきた…
あっ岡田君!!
よかった!!
無事だったんだ!!
あれ⁇
岡田君⁇