第1章 体育祭
「すごーい、リオンちゃん100mぶっちぎりだったね!」
「まぁね。伊達に陸上部女子の部長やってないよ!」
100m走は安定の1位を勝ち取ることができ、私たちの所属する黄団の点数は今のところトップだ。その次はゾロの所属する緑団。
「このままいけば、優勝間違いなしだな」
「リオンちゃ~ん!さっきの走りめっちゃ速かったよ~う!」
「サンジ、ありがとう」
団長もご機嫌だし、満足だ。私の次の競技は、400mリレーのアンカーだ。
団席に立っているゾロがこちらを見ていた気がしたが、気のせいだとして次の種目のために気合を入れる。