• テキストサイズ

ゾロリオ

第1章 体育祭


今日は年に一度の大イベント、体育祭。
この行事をなくして高校生活はやっていられない。

「今日は頑張ろうね、リオンちゃん」

そういうのは、私と同じクラスのアメだった。

「もちろん、絶対私たちの団が優勝するんだ!」

私は普段おろしている髪の毛をポニーテールにして、団の色である黄色のハチマキを額にギュッと縛った。

「でもリオンちゃん…、ゾロとは敵同士だけど大丈夫…?」
「クラスが元々違うかったし、しゃーねーんだよな」

ゾロは私の幼馴染で、家が隣同士のやつだ。今年初めてクラスが分かれて、団も違う。

「あ、リオンちゃん、ゾロ君来たよ」
「ん」

私のいるクラスの席に近づいてきたゾロを見る。あいつの団の色は緑。あいつは団長を務めていると聞いたな…。

「よぉ、ゾロ!今回は私たちが絶対優勝だからな」
「あ?…なんだっていいが、てめェに負けるのは許せないんでね」

がたいも態度もでかい団長さんだが、こっちの団長は…。

「おいクッソマリモ!リオンちゃんにガン飛ばしてんじゃねぇ!」
「んだとグル眉!」

団長同士がこの仲なんだな…。

「こんなところで喧嘩すんな!」
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp