第4章 痕
時刻は夕刻。みんなは食卓に並んでサンジの作るディナーを楽しんでいた。
「そういえばリオン、その服どこで買ったの?」
ディナーを食べ終えたロビンは食後の紅茶を飲む。リオンは食べるのが遅いため、まだ口を動かしている。
「これさっきの島で買ったんだ」
「へぇ~、そんなの売ってるところがあるのね」
ナミも興味津々に聞いていた。
「昼間に見させてもらいましたが、改めて見ると素敵ですよ」
「ほんと、色がかわいいよリオンちゃん!!」
「ブルックもサンジもありがとな」
リオンは照れ笑いで返す。
すると、ゾロがそれに耐えられなくなり、急に立ち上がった。
「ゾロ?どこに行くんだ?」
チョッパーがゾロに聞く。
「今日は俺が不寝番だったの思い出しただけだ」
それを言い残して部屋を出て行った。
「リオン、あなたゾロにその格好は見せたの?」
「当たり前だ。一番に見せたぞ?」
「へぇ…」
どういうことかわからない、という顔をするリオンに、ウソップが気を聞かせて一言言った。
「リオン、お前も不寝番をして来いよ。ゾロが寝ちまうといけねぇからな、見張ってくれよ」
「なんだそれ、ゾロの見守りか?…まぁ、いいけど」