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ゾロリオ

第4章 痕


「ゾロ」
「…なんだお前、寝ないのか?」
「ウソップがお前も不寝番しろって」

リオンはあたたかい飲み物をもってゾロのもとに来た。

「ゾロが寝ないようにって」
「余計なお世話だ」

リオンはここに来る前に風呂に入ったため、今はとってもほかほかの状態だった。

「お前、風呂に入ったのか?」
「ん?あぁ」

いつもなら高く縛っているはずの髪はおろされていた。ふんわりと香るシャンプーの匂いとボディソープの匂いがゾロの気持ちを震わせた。

「湯冷めすんぞ」
「毛布も持ってきたから大丈夫だ!」

ゾロのそばで毛布に包まって、眠らないようにあたたかいコーヒーをすすった。

「…おい」
「ん?」
「昼間のあの格好」
「あのワンピースか?」
「あれはほかのやつに見せんな」

ん?とリオンはゾロの方を見た。ゾロはリオンの髪をのけて首元に指を這わせた。

「あの服が着られねえように…」

痕をつけて困らしてやろうか?と耳元で囁いた。首元をなめるとリオンはゾクゾクと震わせた。

「ゾロ…」
「お前の全部俺のもんだ…誰彼構わずに見せんじゃねぇ」
「うっ…ん」

リオンに口づけをすると、リオンがかぶっていた毛布を自分にもかぶせてしっかり不寝番をする。

「…なんだその顔は」
「別に…」
「続きしてほしかったのか?」
「ちげぇよ、バーカ!」
「ふん」

リオンを抱き寄せる。

「お前は寝ろ」
「…私も起きてる」
「勝手にしろ」
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