第4章 痕
「ゾロ、見て見て!」
リオンは寝ているゾロの目の前で着ている服を披露する。
「さっき島で買ったんだ!どうだ、かわいいだろ?!」
「…あァ」
リオンの着ている服は、胸元がよく開いている緑青色のワンピースだった。スカートの丈の長さは短い。
「これ、スリットもはいってんだぜ?ほらほら!」
右脚にスリットが入っていて、白い足があらわになっている。
「…」
「どう??」
どう、と言われても…とゾロは少し困る。
「いいんじゃねぇか?」
「…もっとマシな言葉はねぇのかよ」
むすっとして不機嫌になるリオン。むしろ、その表情のほうが好きだとゾロは思う。
「いいし、みんなに見せてくるわ」
「あ?」
ゾロが止める前にリオンは走り去っていった。
あんな姿を他のやつらに見せんのか…?気に食わねえ。ゾロはイライラを抑えようとトレーニング室へと向かった。