第2章 嫉妬
「ゾロのバカァ~~~~~~!!!!」
小さな体にも関わらず、ゾロの背中に向かって猛タックルした。
「ウワッ、てっめェ!いい加減に…」
「人の気も知らないで自分で勝手にいいように決めつけて、私が本当にそう思ってるとでも思ってんのか!?クソマリモ!!」
「あァ?!」
ゾロの上にまたがって胸倉をつかむリオンは、本当に少女なのかと疑うほどだった。
「私はお前のことを考えて、甘さを控えてビターでゾロの好みの味の酒を入れたチョコレートを作ったのに、なんでサンジなんかのためにそんなの作んなきゃならねェんだよ!どう考えたっておかしいだろ!たまには頭で考えろや!」
リオンはそのまま泣き崩れ、ゾロの胸の中に顔を押しつけた。
そんなリオンをゾロはかわいく見えた。
「リオン…」
「んだよ!」
リオンの顔をそっと包み込み、かわいらしい唇に自分のを重ねた。
「…悪ィ」