第2章 疑惑と思惑
ここ数日、俺は疑惑の思いでいた。
(… ミユ やオルオ、ペトラ達の様子がおかしい…。あいつら俺に何か隠していることがあるのか…?)
疑問に思い ミユに聞いてみたが、気のせいだと言われた。
(…明らかに態度がおかしいが…あいつらの事だ…。何かあれば言ってくるだろう。もし報告の義務を怠っていたなら…。)
どんな罰則を与えようか考えてみる。
(調査兵団本部の掃除1週間…他は…。)
俺は考えながら自室に戻った。
自室で書類整理をしていると扉を叩く音がした。
「リヴァイ兵長、ミユです。今お時間宜しいでしょうか?」
「…あぁ、入れ。」
「失礼します!」
夕飯が出来たことを告げられ、休憩にしないかと言われる。
(…区切りの良いところで休むか…。効率も悪いしな…。)
「お疲れ様です。…それにしても凄い量の書類ですね…。」
「壁外調査の報告書や王都への提出書類…諸々だ。」
書類整理の手を止め食堂に向かう準備をする。その間も ミユ の視線をずっと感じ続けていた。
(…何なんだ一体…。)
軽い溜め息を付き、俺達は食堂に向かった。
(… ミユ、お前何か落ち着かないな。)
(!!…そ、そうですか!?べ、別に普通です…よ!)
(明らかに挙動不審だろ。)