第1章 内緒と内密
久しぶりの息抜きということもあり、皆酒を飲んだり、雑談したり各々楽しそうに過ごしていた。
(…エルヴィン団長、ハンジ分隊長に絡まれてる…でもちゃんと上手く話聞いたりしてるな…さすが団長。ミケ分隊長は…相変わらずだな。オルオさんは寝ちゃってる…ペトラさんもエルドさんもグンタさんも楽しそう。)
皆の様子を伺いながら内心安堵していた。しかし、あることに気がつく。
(あれっ?兵長は…??)
不思議に思い辺りを見回す。リヴァイ兵長は皆の様子をを見ているかのように壁に寄りかかり、お酒を飲んでいた。
「兵長、主役がこんな所でお酒飲んでていいんですか?」
「…さっきまであいつらに散々絡まれてたんだ。…好きにさせろ。」
「…そうでしたね。」
私達はそれ以上会話することはなく、お酒を飲みながらしばしの時間を過ごした。
「…俺はそろそろ部屋に戻る。」
「えっ!?もうですか?…まだ皆さん盛り上がってますけど…。それに兵長がいなくなればすく気付きますよ。」
「…あの状態なら、俺がいようがいまいが関係ないだろ。」
「確かに…。」
私と兵長以外は寝ているか、話に夢中になっているかだった。
「俺は部屋に戻る。…ミユ、お前も来い、」
「は、はいっ!」
私はリヴァイ兵長と食堂を後にした。
(あっ!!リヴァイー、誕生日だからってミユに変なことしちゃダメだからねー!)
(!!)
(…クソ眼鏡…お前は永遠の眠りに陥りたいみたいだな…。)