第1章 内緒と内密
話をしながら歩いていると食堂の前に到着した。
「兵長、ちょっと待っててくださいね。」
「……?」
私は食堂の扉をノックして合図を送る。
「…兵長、中に入りましょう!」
「…あぁ…。」
怪訝そうな表情でリヴァイ兵長は扉を開けた。
「「「「リヴァイ兵長!誕生日おめでとうございます!!」 」 」 」
「!!!」
その声と共に『リヴァイ兵長、誕生日おめでとうございます!!』の旗が掲げられていた。
「…何だこれは…。」
「兵長ビックリしましたか?今日は兵長のお誕生日ですよ。」
食堂の中は細やかだが、誕生日を祝う装飾が施され、リヴァイ兵長を祝う料理も少なからずだが用意されていた。
「お前ら…最近様子がおかしいと思っていたが、このためか…。」
「申し訳ありません!!兵長に黙っている形になってしまい…。でも兵長を驚かせたくて…。」
「……。」
(…やっぱり迷惑だったかな…。)
辺りに気まずい雰囲気が流れる。
「リヴァイ…時にはこういう息抜きも必要だろ。」
「…エルヴィン…まぁそうだが…。」
エルヴィン団長の一言により、リヴァイ兵長も納得したように見えた。
「…今日は珍しく酒もあるしな…たまにはこういうのも悪くない…。今日は飲むか。」
「 「 「 「 「はいっ!!」 」 」 」 」
こうしてリヴァイ兵長の誕生日会は行われていった。
(…結構皆さん飲まれるんですね…。)
(何!?結婚して欲しいだと…?それは嬉しいが俺には心に決めた女が…)
(オルオさん…そんな事一言も言ってないです…。)