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【進撃の巨人】ティアドロップ

第7章 ジュエル


「んぁ.....あれ?」


パチリと目を開けた。


若干くすんだ視界。


腕の中には暖かくて優しい何か。


落ち着く...。


眠気に耐えられず、その暖かいものを強く抱きしめ、目を閉じた。


「っん...」


声...?


「エ、エレン、起きて...?」


キョウカさんの声がする。


すげー良い夢だ。


優しい匂いのする何かに顔をすり寄せると、また声が聞こえる。


「っ、ん...」


なんだ...?


うっすらと目を開けると、視界に入って来たのは耳。


誰の耳かは知らねぇけど、なんか旨そうだ。


寝ぼけてんのか、その耳を口に含んだ。


「あっ...」


また声がする。


可愛い...もっと聞かせろ...。


ここまで来てようやく意識がはっきりして来る。


あれ...?


ここ、キョウカさんの部屋か...?


耳から口を離し、顔を辺りを見回す。


「え?

あ、お、おはようございます...」


「お、おはよう、エレン」


腕の中には、顔を赤く染めたキョウカさんが居た。


暖かくて優しい匂いの正体はキョウカさんだったのか。


と、1人納得する。


「何...してるんですか?」


「それはこっちのセリフだよ!

ブランケットがズレたから直そうと思ったのに、こんな...」


頬を膨らませて怒る。


可愛い。


「.....あと、耳...イジるし.....」


「すいません...旨そうに見えたんで」
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