第6章 質疑応答
「可愛過ぎんだろ...」
身体を擦り寄せて来るキョウカさんの髪を撫でる。
すると、キョウカさんはムクッと身体を起こした。
「え?」
腕を引かれ、大勢を崩してベッドに寝転んでしまう。
「ちょ、キョウカさん?
寝惚けてるんですか?」
下になった俺に馬乗りになり、身体を倒すキョウカさん。
つまり身体が密着している訳で、自身に熱が集まっていく。
ムクムクと主張を始める自身に気づかれないように、身体を少しずらす。
「シたくなっちゃった」
恥ずかしそうに笑うと、俺の服に手をかける。
待て待て待て、この流れはまずいだろ。
「お、落ち着きましょ?」
「落ち着いてるよ?」
「だって、こんな...んっ...」
口を塞がれ、出かかっていた言葉を飲み込む。
触れる唇が気持ち良い。
触れるだけのキスを繰り返され、身体の力が抜けていく。
上半身を顕にさせると、唇が離れた。
「キョウカさん...!」
「...エレンを、頼って良いんでしょ?」
確かにそうだ。
俺を頼ってと言った。
「はい」
「私を...満たして」
欲情に染まった瞳に興奮を覚える。
再び唇が降って来て、触れ合った。
今度は唇を割り、舌が侵入して来る。
「っ...」
初めての感覚に戸惑いを隠せない。
なんだこれ、気持ち良い。