第6章 質疑応答
「終わったよ」
コト...とペンを静かに置いたキョウカさん。
「お疲れ様です」
机の上に山積みなっていた書類は半分程まで減っていた。
それでもまだ半分あるのか。
「ありがとう。
ご飯どこに食べ行くか決まった?」
「はい」
こんな機会滅多にねぇし、断られるかもしれねぇけど言うだけ言ってみる。
「キョウカさんの手料理が食べたいです」
「手料理?
普段作らないし味も見た目も期待出来ないと思うよ?」
「あなたが作ったものだから食べたいんです。
ダメですか?」
手料理なら、兵長も食ったことねぇんじゃ...?
キョウカさんの色々な初めてを探す。
今のところ全部兵長が俺よりも先に取ってるし...。
「分かった、良いよ。
その代わり文句は受け付けないからね?」
「はい!」
キョウカさんの手料理が食える...。
そう考えただけで顔がニヤける。
「食材ないから買いに行かないと...。
エレン、部屋で私服に着替えておいで?
私も着替えるから、一緒に買い物行こう」
「はい!
着替え終わったらキョウカさんの部屋まで行きます」
「分かった、待ってる」
待ってるって.....キョウカさんが待ってるって.....。
可愛過ぎんだろ.....。
「き、着替えて来ます」
赤くニヤけた口元を隠しながら、地下室へ走る。