第6章 質疑応答
確かに覚えてる内に書いた方が良いだろうけど、疲れてるし流石に休んだ方が良いんじゃねぇのか?
ソファーに座って紅茶を飲みながら、キョウカさんに目を向ける。
「俺にも何か手伝えることないですか?」
「大丈夫、ありがとう」
「そうですか...。
くれぐれも無理はしないでくださいね...?」
「もうそろそろ切り上げるから、心配しないで。
エレンは優しいね」
と、笑う。
「そんなことないです...」
面と向かって優しいって言われると照れちまう。
赤くなった顔を隠すように俯く。
「エレン、もうご飯食べた?」
「まだです」
「もしまだ動けるようならどこかに食べに行かない?」
「!行きます!」
今度はもしかして2人きりか...!?
「分かった。
じゃあもう少しだけ待っててね」
「いくらでも待ちます」
あなたと出掛けられるのなら。
「...あの、今日は2人...ですよね?」
「流石に気まずい...?
それなら誰か呼ぶけど...」
「2人が良いです!」
「分かった。
今日はエレンにどこか連れてって貰おうかな」
「俺ほとんど店知りませんよ...?」
「大丈夫。
もし決まらなかったら私が決めちゃうから。
でも、何食べたいかだけは決めておいてね」
キョウカさんの笑顔はやっぱ好きだ。
心があったかくなる。