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【進撃の巨人】ティアドロップ

第1章 好きです。


「おい、エレン。

何を挙動不審になってんだ、気持ち悪ィ」


「こら、リヴァイ口悪いよ?

ごめんね、エレンくん。

私は...」


「キョウ、お前は俺に用があるんじゃねェのか?

油売ってて良いのか?」


シズクさんの言葉を遮る兵長。


きっと、自己紹介しようとしてくださったのに...!


今ばっかりは少し兵長を睨みたくなった。


「あ、そうそう。

この書類全部、リヴァイの印が欲しいの」


「これ全部か?

100枚はあんだろ」


「そう、全部。

出来るまでこの部屋で待ってて良い?

邪魔はしないからさ」


その言葉に、兵長ではなく俺が反応する。


「良いですよ!」


「エレン、何てめェが答えてんだ」


ギロリと兵長に睨まれるけど、でもシズクさんと居られるならそれでも構わない...。


それにさっき、リヴァイ兵長がキョウって呼んでたし、それが名前...?


「ありがとう、エレンくん。

リヴァイ、それでも良い?

もし本当に嫌ならすぐに部屋に戻るけど」


戻っちゃうんですか...!


「いや、良い。

好きにしろ」


「ありがとう、リヴァイ。

やっぱり見かけに寄らず優しいね」


と、兵長の頭を撫でた。


それ...羨ましい...!


「チッ...」


舌打ちこそするが、その手を振り払わない兵長。


極度の潔癖症で人に触れられるのが好きじゃない筈なのに...。


兵長もひょっとして.....。
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