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【進撃の巨人】ティアドロップ

第15章 審議の末に


「少年、ルネの件だが...」


このメンバーに、なぜ俺まで呼ばれたのか分からねぇ。


なんでだ?


「訓練兵団に入団をするのであればこれまでの罪は全て免除する、というのが上の決定だ。

どうする?」


団長がルネの顔を覗き込む。


「...嫌だっつったら?」


「そうだな...君の過去の罪を洗いざらい調べ上げるところから始めよう。

だがまぁ、服役刑で済めば幸運...だろうな」


「っ...」


ルネの顔に恐怖の色が浮かんだ。


「...わーったよ。

訓練兵団に入ってやるよ」


「交渉成立だな。

これで君の過去の罪は問わない。

もちろん訓練兵団に入団、卒団するのが条件だが。

それ以降進む道は君の自由にすると良い。

以上だ」


「リヴァイ、訓練兵団の兵舎まで送ってあげてね」


「なんで俺がわざわざ、キョウが行け」


「嫌よ」


確か教官が苦手なんだっけ?


「俺だって面倒くせェ」


「あの、良ければ俺が行きましょうか?」


キョウカさんも兵長も忙しい身だ。


「良いの?エレン」


「はい」


「ありがとう。

じゃあ、お願いするね」


「分かりました!」


「キョウカ」


「ん?どうしたの?ルネ」


「オレ、訓練兵団卒業したら調査兵団に入る。

調査兵団に入ったらキョウカに言いてーことがあるんだ。

だから、その時までぜってー生きてろよ。

いーな!?」


「...待ってる」


指切りを交わし、ルネと共に団長室をあとにした。
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