第14章 特例任務
ルネのあとに風呂に入った。
「ルネっていくつなの?」
「12だ」
俺より3つ下...。
「エレンとキョウカはいくつなんだ?」
「俺は15」
「私は...ルネより歳上とだけ言っておく」
と、苦笑した。
「ちぇ、教えてくんねーの?
キョウカのケチ」
「世の中には知らなくて良いこともあるの。
女性の年齢なんかは特にね」
「フーン」
「さ、そろそろ夜も遅いし寝ましょ?」
「...ヤダ、ガキ扱いすんなって」
「今日は色々あって疲れたでしょ?」
「へーきだ、このくらい」
もう、と頬を膨らませるとルネの頭に手を伸ばした。
「な、なんだよ」
「明日から大変になるから、今日はゆっくり身体を休めよ?」
髪を優しく撫で、微笑む。
その姿にツキリと胸が痛む。
俺って独占欲強ぇんだな...。
「かーさんみたいなこと、すんなよ...。
オレは全然へーき、なんだから...な」
相当眠気が来ていたのか、少しうつらうつらして来たルネ。
「オレは......大人だ...」
「何があったのかは分からないけど、今は無理に大人になろうとしなくて良いんだよ」
しばらくして、ルネの瞼が完全に閉じられた。
「おやすみ」
その成長途中の小さな身体を抱き上げると、ベッドへと運んだキョウカさん。
「エレンも、今日はお疲れ様」
「いえ、俺は大丈夫です。
それより...」
キョウカさんを脱衣所に連れて行く。