第2章 兵長同伴初ディナー
店員に案内され、奥の部屋へと入る。
「このお店は料理もお酒も美味しいの。
少し値は張るけど、個室だから騒がれることもないしね」
と、兵長の方を見る。
「別に俺は騒いでねェだろ」
「リヴァイはね。
ほら、リヴァイって人類最強だし兵士長だし、黙ってれば凄く人気なの。
黙ってればね」
ツンツンと兵長の頬をつつく。
「削ぐぞ」
「はいはい、そんなこと言わないの。
メニュー決まったら教えてね」
それぞれにメニューを渡す。
「俺は決まりだ」
パラパラと一通りメニューに目を通すと、即決めた兵長。
「はや!?」
「メニューごときにウダウダ悩んでても時間のムダだろ、さっさと決めろ」
「そんなこと言わないの。
ゆっくり考えて良いよ、エレン」
「キョウカさんはもう決まったんですか...?」
「うん、まぁ」
キョウカさんも早い。
やっぱり上に立つ人ってこうも決断が早いのだろうか。
「お、俺も決まりました」
半ば強引に決め、店員を呼んだ。
そして順に自分の品物を頼んでいく。
スラスラと言う2人に対し、俺は少し噛みながら頼んだ。
料理名って、なんでこんなに難しいんだ。