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【進撃の巨人】ティアドロップ

第13章 任務前夜


兵長は上半身裸のままグラスを傾ける。


キョウカさんも兵長もずっと無言だし、なんか凄ぇ気まずい。


「今日は機嫌良いね。

お酒気に入った?」


「まぁな」


兵長...機嫌良かったんですね...。


「ん...ちょっと酔った」


「水飲むか?」


「大丈夫」


兵長のペースに合わせて飲んでるからか、前よりもキョウカさんが酔うのが早い。


ふと席を立つ兵長。


足元にふらつきはねぇ。


「エレン、暇じゃない?」


「大丈夫ですよ」


俺の肩に身体を預けるキョウカさん。


「良いんですか?

兵長、戻って来るかもしれませんよ」


「良いの。

嫌...?」


「嫌な訳ないです」


髪をそっと撫でれば、ふわりと花の香りがした。


「エレンがお酒飲めるようになるまで、生きてたいな」


なんて、と照れたように笑う。


「...死なせません。

キョウカさんは俺が守りますから」


「ありがとう」


そうしたら一緒にお酒飲もうね、と指切りをした。


指を離したタイミングで兵長が戻って来る。


肩に身体を預けるキョウカさんをチラリと見たけど、特に何も言うことなく元々居た場所に座った。


キッチンと思わしき場所から持って来た、お酒の入ったグラスをキョウカさんの前に置いた。


「これは?」


「キョウでも飲めるように作って来た」


「ありがとう、貰うね」
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