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【進撃の巨人】ティアドロップ

第12章 噂の収縮


「あれは誰がどう見ても、キョウカさんが誘惑してるんじゃなくて俺が一方的に慕ってるんです。

あれは事実なんかじゃねぇ」


「あら、そうなの」


「取り消してくださいよ、あんな噂。

キョウカさんを悪く言うのは誰であろうが許さねぇ」


「その好戦的な目...好きよ。

興奮する」


両頬を手で挟み、深く笑う。


「触んな」


パシリとその手をはたく。


「俺はあんたを許さねぇ。

今すぐその噂をやめねぇと...」


「やめないと、何?

言っておくけどね、エレン。

1度広まった噂はそう簡単には消えないわ。

別の大きな噂でも流れない限りは、ね。

噂を止めてあげるけど、1つ条件があるわ。

それを飲んでくれたら良いわよ」


リザさんの唇が狐を描く。


「わたしと付き合って」


「は?」


「そうしたら噂はなんとかしてあげるわ。

どう?」


「...嫌です」


「あ、そう。

じゃあわたしを抱いて」


抱く...?


俺がリザさんをか...?


「どう?

お互い気持ち良くなれて、エレンの望みと叶えられる。

良い条件じゃないかしら」


「......分かりました」


「あら、嬉しい。

じゃあ今夜10時、兵門の前で待ってて」


「...はい」


キョウカさんにこれ以上辛い思いをさせねぇ為だ。
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