第10章 劣情
「やぁ...そんなこと、言えない...」
首を横に振る。
「言えないと、本当にこのままですよ」
我ながら意地悪だと自覚する。
恥ずかしさの混じった泣き顔は唆る。
もっと泣かせたくなる。
ワンピースはそのままで下着を脱がせ、そそり立つ自身をキョウカさんの蜜口に宛てがう。
ヌルヌルと滑る。
挿れてぇ...。
「エレン...」
熱っぽく潤んだ瞳を向けるキョウカさんに理性がぶっ壊れそうになる。
「触ってぇ...」
弱々しく紡がれた言葉。
「触るだけで良いんですか?
触ってますよ」
少しだけ自身を動かす。
「ちが...」
「どうして欲しいですか?
ちゃんと言えたらご褒美、あげますよ」
「...エレン、寝転んで...?」
寝転ぶ?
俺がか?
キョウカさんに言われた通りゴロンと仰向けになった。
「エレンが意地悪するから、だよ」
仰向けになった俺の上に跨ると、自身に手を添えた。
「勝手にしちゃうから」
トロンとした顔で見下ろされ、ドクリと自身に熱が向かう。
「あ、はぁっ...」
腰を落とし、秘部に自身が埋まっていく。
「慣らしてもないのに入りましたね、やらしい」
「あっ、は、あぁっ」
全部を入れ終わると、眉間にシワを寄せて小刻みに震えている。
「イキそう?」
ガンガンと下から突き上げる。
「あっ、やぁ、らめぇ...」
ビクッと大きく身体を震わせ、脱力した。