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【進撃の巨人】ティアドロップ

第9章 団員名簿


程なくして、静かな寝息が聞こえて来た。


よっぽど疲れてたんだな、寝つきが早ぇ。


髪を撫でると、ほのかに花の香りがした。


いくら書類だけって言っても徹夜で仕事ってキツイよな。


キョウカさんが深い眠りに落ちたのを確認すると、ソファーに寝かせた。


流石に座ったままじゃ身体が痛くなるだろうし。


「ん...」


離れないで、と言うようにキョウカさんが腕の力を強める。


「可愛い...」


少し狭いけど、一緒のソファーに横になった。

















「あれ...?」


腕の中でモゾモゾと動かれ、ゆっくりと意識が浮上する。


また寝ちまってた。


「おはよ、エレン」


「おはようございます」


「すっかり寝ちゃった。

どのくらい寝てたのかな?」


身体を起こし、伸びをした。


「えっと、1時間くらいです」


チラリと時計を見た。


そこまで寝てた訳じゃなかったな。


「そっか。

なら急いで仕上げれば間に合うかもしれないね」


ソファーから立ち上がり、机に向かう。


「エレンも疲れたでしょ。

帰って休んで良いよ」


「いえ、大丈夫です。

紅茶淹れますね」


「ありがとう、じゃあ砂糖多めで」


「分かりました」


給湯室に入って紅茶を淹れる。


ふと、見慣れない物が目に入った。


「あの、これってなんですか?」


仕事中に悪いとは思ったが、気になったら知りてぇ。


「ん?あぁ、それね」


ペンを止め、給湯室まで来てくれる。
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