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【進撃の巨人】ティアドロップ

第9章 団員名簿


気まずい空気の中、昼食を食べて作業に戻った。


俺が勝手に気まずいって思ってるだけだけど。


キョウカさんと兵長は何事もなかったかのように過ごしてる。


「おい、エレン。

手が止まってる。

さっさとしろ、終わんねェだろうが」


兵長が目敏く見つける。


無理ですよ、そんなこと言われたって。


大体あんなの目の前で見せられて、普通に仕事出来る訳がねぇ。


好きな人が別の男とキスしてるところなんて。


見たくなかった。


「兵長って、やっぱりキョウカさんのこと好きなんですか?」


だからキスしたんじゃねぇのか?


なんだかんだキョウカさんと仲が良いし。


「違ェって何度も言ってんだろ、しつけェ」


「だって、ならなんでキス...」


この場にキョウカさんが居るということも忘れて口を開く。


幸いにもキョウカさんは集中すると周りの声が聞こえなくなるし、見えなくなる。


多分今も聞かれてはねぇ筈だ。


「キョウは今誰のモンでもねェだろ。

なら俺が何しようと、てめェには関係ねェ。

てめェとキョウが付き合ったらやめてやるがな」


「絶対ですよ?」


キッと兵長を睨む。


「あぁ、約束してやる。

だから手を動かせ」


「はい!」


キョウカさんを一刻も早く俺の恋人にしたい欲が一気に高まった。


俺だけのものにしてぇ。


「ったく...これだからガキは面倒くせェ」
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