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【進撃の巨人】ティアドロップ

第9章 団員名簿


書類を3つに仕分けていく。


死亡者は兵長の机の上へ。


あとは左右に分けて、自分の机に置く。


難しいことはねぇけど、同じ作業ばかりで疲れる。


固まった筋肉を解そうと伸びをすれば、ゴキゴキと骨が鳴った。


「ごめんね、疲れたね。

そろそろお昼だし、休憩挟もっか」


キョウカさんが申し訳なさそうに笑う。


「リヴァイ、エレン。

お昼食べて来て良いよ」


「キョウカさんは行かないんですか?」


「あとここだけ終わらせたら行くよ。

先に行ってて?」


「はい」


「リヴァイは?行かないの?」


「キョウが行く時に行く。

そうしねェと、抜くだろ」


「え、そうなんですか?キョウカさん!

ちゃんと食べないとダメですよ?」


「食べる、食べるから」


落ち着いて、と宥めるキョウカさん。


「じゃあ行きましょう」


「え?」


手を引いて立ち上がらせると、食堂へ連れ出した。


「エレン!?」


そのあとを兵長も続く。


「エレン、逃げないから手離して...?」


「俺に触られるの嫌ですか...?」


「違う、そういうことじゃなくて。

皆...見てるから」


と、俯いた。


自分は平気で手を引くのに、されると恥ずかしいって...!


相変わらず可愛過ぎだろ。


「ダメです、離しません。

恥ずかしがるキョウカさんも見たいんです。

もし本当に嫌でしたら、振りほどいてください。

あなたなら出来るでしょう?」
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