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【進撃の巨人】ティアドロップ

第9章 団員名簿


兵長がキョウカさんの執務室のドアを押したが、ビクともしなかった。


「チッ...まだ来てねェのか。

おい、エレン。

キョウの奴はどうした?

まだ寝てんのか?」


「あ、いえ、昨日部屋には帰って来なかったです...」


タイミング悪く兵長が俺に聞く。


「そうか」


そう短く返事をすると、兵長は1つの鍵を取り出した。


「兵長?」


そしてそれを鍵穴に差し込む。


それ、合鍵か!?


「ほら、とっととお前も入れ」


「で、でも勝手に入っても大丈夫なんですか?」


許可なく部屋に入られて、嫌な気持ちになるんじゃねぇのか?


「良いから、入れ」


「わっ...」


臀部を蹴られ、部屋に強引に入れられた。


あーあ、入っちまった。


これじゃあ言い訳出来ねぇ...。


「ごめん、本当はもう少し早くに部屋に行くつもりだったんだけど遅くなっちゃった」


「キョウカさん!」


1日ぶりに見るキョウカさんの姿。


少し疲れた顔をしてねぇか?


「リヴァイ、エレン。

今日は手伝ってくれてありがとうね」


「おい、礼を言うのはまだ早ェ」


「それもそうね。

好きに席に座って?

紅茶淹れるね」


手に抱えた大量の書類を持ち、部屋に入ったキョウカさん。


まさかとは思うけど、あれを今から全部やるのか?


「お待たせ。

それ飲み終わったら、作業始めよっか」


それぞれに紅茶を差し出す。


キョウカさんは珍しくコーヒーを飲んでいる。
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