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【進撃の巨人】ティアドロップ

第8章 権力者


「はい、書類終わったよ」


「あぁ」


「ねぇ、リヴァイ。

明日辺り班員誰か貸してくれない?」


「あ?

お前だけじゃなんとかならねェのか?」


「流石に明日はちょっとね」


と、苦笑する。


「...あぁ、そういやアレの日か」


「そう」


月に1度、団員の名簿を整理する日がある。


それが明日だ。


団員名、班、怪我、生死。


それを書面に記す。


「ボンクラなら1人残ってるぞ。

エレンならな」


「うーん...。

経験を積ませてあげたい気はするけど...」


「悪いがうちにはエレンしか残ってねェんだ。

それが嫌なら1人でやれ」


確かにあのデータ整理を1人でやるのは中々キツイもんがあるが。


だからと言って他の奴を貸しちまえばうちの班が回らねェ。


「リヴァイは?」


「あ?俺?」


「リヴァイが手伝ってくれたりとか...しない?」


何言ってんだ、こいつは。


俺に手伝えっつったか?


「却下だ。

誰がやるか、んな面倒くせェ作業」


入団した頃、キョウに流されて手伝ったことがある。


「今まで手伝ってくれてたのに...」


毎月なんだかんだこいつに言いくるめられて手伝ってた。


「ダメ...?」


「はぁ...。

なら、エレンの教育も含め手伝ってやる。

それで良いか?キョウ」


やっぱり俺は、キョウに弱ェ。


癪だから、そんなこと言ってやらねェけど。
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