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【進撃の巨人】ティアドロップ

第8章 権力者


「キョウカさんって凄いですね。

あんまり戦ってるところ見たことなかったので知らなかったんですけど...」


「そんなことないよ。

リヴァイが加減してくれたの」


「俺はそんな面倒くせェことはしねェ」


「そ?

まぁ、どっちでも良いや。

私団長に呼ばれてるから行くね」


コンテナの上に置いた髪留めをポケットにしまい、鍛錬場をあとにしたキョウカさん。


団長に呼ばれてるって一体なんの用なんだ?


「おい、グズグズするな。

とっとと戻るぞ」


「は、はい!」


兵長のあとを着いて行く。


「おい、風呂入ってから執務室に来い」


「分かりました」


兵長は執務室とは逆の、私室の方へ歩いて行く。


兵長も潔癖過ぎんだろ。


共有の風呂場へ着くと、ガラリとしていた。


「そりゃそうだよな、いくら訓練のあととは言え皆仕事あるしな」


1人で広々とした風呂場を使う。


なんか、皆でワイワイ過ごしてた時が懐かしいな。


今はなんでも兵長やキョウカさんと一緒だ。


別に不満じゃねぇが、たまに懐かしくなる時があるってだけだ。


身体の水滴を拭うと、兵服を着た。


「エレンです、失礼します」


兵長の執務室に入った。


また、書類仕事の始まりだ。


「おいエレン。

ここ、計算が違う。

やり直せ」


「は、はい」


入ってすぐに言われた。


書類を受け取り、いそいそと間違ってる場所を直す。


ったく、いつになったら間違えねぇようになるんだか。
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