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【進撃の巨人】ティアドロップ

第8章 権力者


「これ、本気か?」


「もちろん。

流石に冗談でこんなの出せないでしょ」


ジッとキョウカさんの目を見つめる兵長。


「.....許可する」


ポン、と書類にハンコを押した。


「ありがとう」


その書類を受け取ると、背を向けたキョウカさん。


もう帰っちゃうんですか?


俺が口を挟む間もなくキョウカさんは帰って行った。


「今日はそっとしといてやれ」


「...分かってます」


兵長に言われなくても。


「さっきの書類なんだったんですか?」


「あ?

知らねェのか?」


眉間にシワを寄せた兵長。


「?はい」


「てめェとキョウの同室許可についてだ」


「!許可してくださったんですか!」


「...あぁ。

上が許可するかは別だがな。

少なくともキョウは弱くねェ。

てめェが暴走しても殺せる」


暴走したら俺はキョウカさんに...。


「暴走なんかしません...!」


「それは100パーセントか?

絶対か?言い切れるのか?」


「それは.....」


そうだ、とは言い切れねぇ。


事実1度ミカサを攻撃しちまってる。


「言えねェだろ?

つまり、そういうことだ。

上は絶対を求める。

不確かな言い方はするな」


「...すみません...」


確かにそうだ。


大丈夫だと言っても、事実大丈夫っつー保証はねぇ。


自分の言葉に責任が持てねぇ。
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