第1章 3年目
ガチャ――
「副社長なんて言ってた!」
と勢いよく足立が聞く
「きゃ!…」
「足立?ハウス!」
桜木が足立に命令する
「ワン…」
足立はトボトボと自分のデスクへ戻る
「副社長がなんて?」
と柚木が聞く
「あの…食事のお誘いを」
「えぇー!副社長から!?」
足立が大声で椅子から立ち上がり目を多いく開いた
「おぉー!よかったじゃない!」
桜木は素直に喜ぶ
「今回の企画が通ったお祝いって言われました」
「あら、あの人そんなことするようになったのねー」
と苦笑いする柚木
「すいません。私だけ…」
「いいのよ!副社長と楽しんできなさい!私らはこの企画がちゃんと成功したら飲むよ!」
柚木が笑顔で言った
副社長からのお誘いに盛り上がる中
小湊は1人カタカタとパソコンに向かい仕事をしていた