第5章 秘密
「やりすぎなのでは…」
伊織が出ていった副社長室で真琴と久遠の2人きりになった
「でもこの案は小湊が言い出したんだよ?」
「え?…小湊くんが、ですか?」
「そうだよ。でも君までいじめられてるなんて、それは誰であろうと許さない」
「そんな…じゃあ秘書は…」
「うん。君がいいなーって思ってる」
「わ、私ですか?」
突然のことに驚くことしか出来ない真琴
「でも、君は今の仕事が好きだろ?だから、新しい秘書を配属するけど今度は君を傷つけたりしない者にするよ」
「そんな…私のことまで…」
「君は遠慮しすぎだよ。当たり前だろ?それに小湊くんとも約束してるからね?」
「小湊くん…すいませんこんなにしていただいて」
「いいんだよ。そのかわり俺のこと気持ちよくしてくれる?」
「っ…はい」
真琴の頬が赤くなる
「はいって、仕事中だからキスだけ」
久遠は真琴の頬にキスをしオフィスへ戻らせた
真琴はオフィスへ戻り自分のデスクへ座る
「先輩、顔真っ赤ですよ?」
小湊は真琴に近づき耳元で
「久遠さんといいことしたんでしょ?」
「っ…ちがう!」
「何が違うの?」
真琴が思わず大きな声をあげてしまったことに反応する柚木
「あ…いや、あの…企画のことです…すいません。」
「なるほど、相変わらず熱いね企画のことになると」
と柚木はパソコンへ目線を戻す
「先輩。わかりやすいですね」
再び小湊に耳元で囁かれる
「ち、違うってば…」
「じゃあ、仕事終わり行きましょうか」
「え…どこに?」
「どこにって、副社長室に決まってるじゃないですか」
「っ…わかった。」
真琴は、何をされるのかと想像してはまた頬が赤くなることに気づかなかった