第2章 2人きりの残業
忙しい日々を過ごし、今は残業で小湊と残っている
「先輩?たまには休憩してくださいよ?」
とコーヒーを渡す小湊
「ありがとう。でも今日中にここ終らせないと」
「無理は禁物ですよ。この前みたいに資料またばら撒きますよ?」
「もー、その事は触れないでよー」
そう言い頬を膨らます真琴
「あはは、でも本当に頑張りすぎはダメですよ!」
「はーい。じゃコーヒーいただきます」
コーヒーをすする真琴
それを見つめる小湊
「ん?どうかした?」
と聞く真琴
「いえ、先輩が可愛いなって」
「ちょっ…からかわないでよー」
「本気ですよ」
そう言った小湊の目が変わる
「え?…」
「俺、先輩のこと本気で可愛いって思ってますよ。いつになったら気づくのかなって思ってました、でも先輩、俺のこと男として見てないんでしょ?」
デスクの椅子に座る真琴には逃げ場がない
「え?…何言って…」
「俺と遊んでる時も、思わせぶりなことしてるの気づいてました?俺のこと面白がってるんでしょ?」
とだんだん小湊の顔が近づく
「ちがっ…!」
「違う?そんなわけ…俺がどれだけ先輩のこと気にしてるか…!」
ついに椅子の肘掛けに小湊の両手がつき逃げられない態勢となる
「俺が男だってこと教えてあげる」
そう言われた瞬間に、小湊は真琴の唇へキスをした
「…っ!何して…ん」
幾度かもがいて見るものの全く抜け出せない
「先輩…いい加減諦めてくださいよ。俺のこと好きになって」
そう言うと次は真琴の口に舌を入れた
絡め取られ、思う様に息ができなくなる
「はぁはぁ…ダメだから…警備の人…」
「警備ならまだ来ませんよ、大丈夫。」
また激しくキスをした
「小湊くん…お願い、やめよ?」
「嫌ですよ。先輩だってさっき自分から舌絡めてきたでしょ?」
小湊にそう言われ、真琴の顔が赤くなる