第2章 2人きりの残業
次の日――
「真琴ちゃん!これお願いねー」
「はい!」
と企画が通ってからかなり忙しい日々を送ることになっている
「えーと…きゃっ!」
真琴が資料を持ち自分のデスクへ向かっているところ、何らかの配線につまずく
バサっと手に持っていた資料が空に舞いそこらじゅうに落ちる
「すいません…!」
慌てて駆けつける4人
「大丈夫ですか?先輩」
「あーあ、落ち着いてー」
と声をかける小湊と柚木
「すいません…」
「僕も手伝いますよ」
資料を拾い集め束ねてデスクへ戻る
「はぁ…」
そうため息をつくと一緒に資料を持ってきた小湊が
「本当に先輩おっちょこちょいですね。いつでも頼ってくださいよ?」
と微笑みながら言う
「ごめんね…次からは頼らせていただきます」
「任せてください!」
こうして1日デスクに座りっぱなしであった