第4章 紫色さん
今日はバレンタインデー。
自分用のチョコを少しずつ
摘みながら仕事をしていると。
まなみ「……。
ニュース見た?」
「え?見てないよ!どうしたの?」
まなみ「いや!見てないなら、
あー、でも、見たほうがいいかな?」
なんだろう?
パソコンで調べると、そこには
《松本潤 新恋人!
バレンタインは彼女と!?》と
大きく載っていた。
うそ…。
嫌だ。
まなみ「いずれ目にするもんね…。
大丈夫…?」
「…ほんと、なのかな…。」
ツーショットは撮られていないものの、
事細かに記事になっていた。
松本くんに確認したい…。
ほんとなの?って…。
そのあとは仕事が手につかず、
なのにわたしは定時で上がった。
向かった先は、あのお店。
マスター「ちゃん。
いらっしゃい。」
温かくマスターが
迎えてくれた。