第4章 紫色さん
櫻井「リーダー寝ちゃってるし、
タクシー呼んでくるわ!」
深夜2時ごろに、
お開きになった。
まなみ「わたしたちは
大丈夫ですのでぇー!」
オールって言ってたもんね。
松本「この後まだ
どっか行くの?」
ほんのり顔の赤い松本くん。
「まだ決めてないけど、
せっかくの華金だから
まだ飲もうかなーって!」
松本「…いい店がある!
一緒に行ってもいい?」
「え、明日お仕事は?」
松本「午後からだから大丈夫!
よし、タクシー乗ろう!」
フラフラのまなみを連れて、
タクシーに乗り込む。
そして連れてきてもらったのは、
隠れ家的な狭めなお店。
松本「こんばんはー!」
マスター「いらっしゃい。
あれ?女の子連れ初めてじゃん。」
「こんばんは!です。
こちらは、…まなみです。」
マスター「ゆっくりしてってね!
あ、その子は奥に寝かしとこうか。笑」
お言葉に甘えて
まなみを奥の長椅子に寝かせて、
わたしと松本くんとで
飲み直す。
松本「かんぱーい!」
「かんぱーい!」
松本「あのマスター、
昔はジャニーズだったんだ。」
「え、うそ!先輩?」
松本「うん。でも、
30代で辞めて、ここのお店を
開いたんだ。」
そうなんだ…!
でも、すごい雰囲気のあるお店。
お酒も、ちょっとしたおつまみも
美味しい。