第3章 緑色さん
次の週には、
いちご狩りの様子が放映された。
「あーん」ってしてもらったシーンは
見事にカットされていて、
安心感というよりも
ガッカリ感があったのを覚えている。
なぜガッカリしたのかは
自分でもよく分からない。
そして、こういうときに限って
嵐さんの番組に呼ばれたりする。
わたしは大野さんのドラマで
意外に話題になっていて、
それでバラエティーにも
最近は呼んでもらえる機会が
かなり増えて嬉しかった。
大野「あんときさ、
鼻水止まらなくて…笑」
今は撮影中のハプニングを
話している。
「ずーっとティッシュで
鼻かんでましたよね!笑」
松本「一応アイドルなんですけど!」
櫻井「はははっ!
でも想像出来ちゃう!」
二宮「は?
何か鼻水よりもすごい
ハプニングは?」
はい。二宮さんがなぜ
わたしのことを呼び捨てで呼ぶのか。
実は親戚のお兄ちゃんなんです。
それを知ってるのは、
櫻井さんと大野さんだけ。
「わたしはですね、
がむしゃらに走るシーンが
あったんですけど、
そのときに…。」
大野「はははははっ!
やべー、思い出しちったぁ!!
あれは笑えるよ!!」
「いや、ほんとに痛かったんですよ!?」