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バレンタインデーの思い出

第1章 黄色さん




二宮「そんなのさ、他のやつには

言われたくないよね。



だってさ、一番自分のことを

理解してんのは、自分自身でしょ?


そこをしっかり持つようにすれば、

強くなれんのかもね。」





「強く…。二宮さんは強いですか?」




グラスに入った飲み物を

一気に流し込む。



二宮「俺?俺はぁ…弱い。ふふっ。」





「弱いんですか?笑」





てっきり強いって言うと思って…。


拍子抜けしちゃった。




二宮「ふふっ。笑った顔、可愛い。」




「そ、そんな…。

言われたことないです…。」




急な一言に、顔が赤くなっていく。


いや、これじゃあ

好きみたいじゃない?

気になってるみたいじゃない!?



私はこの人のこと、

好きでも何でもないんだから。と

必死に自分の心に言い聞かせる…。







二宮「ちょっとー。耳赤いよ?

そんな赤くなられると
男に勘違いされない?」



「いや、二宮さんの口から

そんな言葉が出ると思ってなかったから

少し動揺してしまって…。




…もー!ダメですよ!

アイドルなのに!!笑」






あ。私の頼んでいた

ハマグリの酒蒸しが運ばれてきた。


話をそらそうと、

熱々を口に運ぶ。




「ん。あっつ。…美味しい。」




二宮「あー、お前っ!


一人で食べんなよー!」




「え、だって、私が食べたくて

頼んだんですからっ!」




二宮「じゃ、1つ!1つちょうだい!」



さっきのこと忘れて欲しいよ…。


赤くなってしまった自分が

情けないというか…。





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