第1章 黄色さん
二宮「お疲れーっす!」
「お疲れ様です。」
乾杯をする。
居酒屋のカウンターに並んで
大丈夫なのだろうか?
二宮「で?悩み何?」
「い、いきなり!
あー、その、大したことじゃないです。」
二宮「ふふっ。それじゃ、
誘った意味ないじゃない。」
あ、そっか。
「大した話じゃないんですけど、
…いいですか?」
二宮「もちろん!」
キラキラな笑顔の二宮さん。
2人でいることが不思議でたまらない。
「今年で28歳になったんですけど、
恋人が…5年くらいいなくて…
…好きな人がいた時期は
あったんですけど…。」
なんとも歯切れの悪い話だ。
二宮「結婚願望あるとか?」
「…うんー。周りの目が
気になります。親は、友達は、
同僚はどう思ってるのかな?と。」
結婚願望がないわけでもない。
でも、一番気になるのは
やはり周りの目だ。
アイドルを目の前に、
こんな話をするとは
思ってもみなかった。
しかも、貴重なお時間を
割いてまで…(涙)
二宮さん、ありがとうございます。