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踊り子【気象系BL】

第4章 Asymmetrical…


センターステージ中央、淡いピンクのスポットライトが照らす中、俺達は互いに膝立ちになって向き合った。

握り合った手を解き、その手をお互いの肩にかけた。

リボン結びにされた肩紐が解かれ、ハラリとショッキングピンクの薄い布が肌蹴落ちる。

外気に晒された白い素肌の上を、リズムに合わせて動く指の先でなぞって行き、膨らみを持たないそこを弄り合う。

触れられることに慣れてないわけじゃない。

でもいつもと違う手と、その手の動きに、敏感な俺の身体は素直なまでに反応してしまう。

(くくく、もう勃ってるね)

唇と視線だけを動かし、ペロリと舌舐めずりをする。

(うっせーわ…)

心の中で悪態をつきながらも、元々の素の可愛らしさを知ってるからなのか、ステージ上で見せる可憐なまでの可愛らしさに、意味もなく身体が火照る。

そう言えば…、翔が前に言ってたことがある…

ニノには小悪魔的魅力がある、って…
それは、俺が持っているらしい魅力とは、似て非なるものなんだ、って…

そう言われた時、俺はその言葉の意味が全く理解できなかった…つか、ニノの踊り自体、まともに見たことがなかったんだけど…

だけどこうして一緒に踊ってみて、漸くあの時の翔の言葉の意味が分かったかような気がする。

コイツ…、子犬みたく可愛いフリしてっけど、間違いなく小悪魔だ…

ブルリと背中を震わせた俺は、膝立ちのままクルリと身体を反転させると、ニノに向かってケツをプルプルッと振って見せた。

するとニノの手が俺の腰を掴み、身体をピタリと密着させ、同じように腰を揺らしながら、俺の腰のリボンをゆっくりと解いた。

つか、お前…

硬ぇの…、当たってるし…
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