第13章 Life…
翔との関係が少しずつ変わって行ったのは、それから暫くしてからのことだった。
二人で暮らすには手狭だからと、翔が引越しを決めた。
勿論、その時の俺は翔との関係が長く続くことになるなんて、全く想像もしていなかったし、翔が何を思い、何を考えていたのかなんて、俺には知る由もなかったから…、だから正直戸惑いを感じた。
このままじゃいけない…
俺はこの世に存在してはいけない人間なんだから…
潤が待ってるのに…
頭ではちゃんと分かっているのに、翔の元を去ることも、まして自ら命を絶つことも出来なかった。
多分…だけど、惹かれてたんだと思う。
翔の、態度や口には出さなくても、俺を包み込むような広い心と、そして潤にはなかった全てを受け止めてもなお、折れることのない強さに…
翔が新たに借りた部屋には、それまでは無かった俺だけの空間が用意されて、翔が俺のために買い揃えた物で溢れていた。
所々テープで補修された潤の写真を飾るための写真立てまで…
翔は今よりももっとボロボロになる前に、写真を写真立てに飾るように言った。
でも俺は頑なにそれを拒んだ。
潤をすぐ傍で感じられなくなるのが怖かった。
あの日からずっと肌身離さず持っていた物を手放してしまったら…、翔の言った”お守り”がなくなってしまったら…、俺はその時どうしたらいいんだろう…と…。
その時は迷わず死を選べばいいだけのことなのに…
そんな俺の気持ちを察してか、翔はそれ以上は何も言ことはしなかった。
その代わり、