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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第7章 ワナにハマった俺のせい?







そのつもりだった。

……が、我慢出来なかった部分も、ある。



いや、だって無理だろ普通?



とろけそうな顔をして、いやいやと首を振る姿なんか、もう……煽ってるとしか思えねぇし。



美咲に「相性いい」とは言いはしたが、これほどまでとは……。



いや、あいつも俺も、まぁ、お互い初めてだったから他と比べようなんかねぇけど。

たが、肌が合うのは事実な訳で。

なんなんだろうな、美咲の仕草は、一々俺に火を付けてくるもんだから、おかげさまで俺も密かに倦怠感が残っている。



訓練や兵団での仕事より、激しく身体を動かした昨晩の出来事。

まぁ、仕方ねぇか。



だが、目論見は達成されたと言ってもいいだろう。



ここから先は、距離を埋める作業だ。

否が応なく、俺との夜を、擦り込む作業。













夕方になったところで、俺は馬の手入れをしていた美咲に、声を掛ける。



「今日はどうする?」

「どうもこうもしないわよ。寝る。」



こちらを振り向こうともせず、即座に断りを入れる彼女。
思わず笑いそうになっちまった。



身体は素直な反応見せてたっつーのに、心は違うようだ。

やっぱ、一筋縄じゃいかねぇな。

……ま。想定内なわけだが。



「じゃ。終わったら飯持って行くから。」



言った瞬間に、強引に振り返らせた美咲の、湿り気を帯びた視線を凝視する。

じとり。とした目の意味は理解している。



だからこそ、俺は貼り付けたように、余裕の笑みを浮かべてやる。



美咲の顔が歪む。

あぁ、面白れぇ。


俺は更に口角のシワを深くした。



……嫌がってる顔っつーのも、案外いいな。


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